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“瞑想”知らぬは一生の損 part3

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はいSSSの読者の皆さん、こんにちは。
更新お待たせしました、白石です(笑)

いやあ1月はとてつもなくハードな日々でしたよ。
暑いバンコクから寒い日本、また暑いバリかと思ったら、雪が降る日本へ逆戻り。
身体が環境に慣れる暇もないくらいに目まぐるしい毎日でした。

魂の大実験やその結果集計、アグン登山では山の天候不順で一週間近く現地で足止め、帰国後はブレス作りに追われていて最近ようやく一息ついたところです。

まあ忙しく働けていることはいいことですけどね。
同調やら毎日のお務めもあるので、そろそろ魂の休息が必要かな。


ということで、今回は引っ張りに引っ張った“瞑想”知らぬは一生の損 part3をいよいよお伝えしたいと思います。

ブログのカテゴリ的には本当は「人生の智慧」や「リプライ」の順番なんですが、大実験の感想を頂いたときに、正しい瞑想を早くやってみたいという声がけっこう多く聞かれたので、そのリクエストに応えて早めのエントリとしました。

今日初めてこのブログにたどり着いた方は、まずは“瞑想”知らぬは一生の損 part1から読んでください。

“瞑想”知らぬは一生の損 part1
“瞑想”知らぬは一生の損 part2


さて、また引っ張りすぎると次回に持ち越しになってしまうので、早速、瞑想の実践について解説していきたいと思います。

part2でもお伝えしましたが、瞑想は決して健康法ではありません。
結果として、精神や身体の健康につながるかもしれませんが、それはあくまで副次的なメリットであって、従来の瞑想とはそれを目的としたものではないのです。

では瞑想の本来の目的とはいったいなんなのか?

古来、インド発祥といわれている瞑想は、仏教だけでなく、ヒンドゥーやキリスト、イスラムに至るまで多くの宗教においても多用されてきました。
その目的は、解脱や智慧の発現、神との融合など、その宗派や教えによって様々な理由がありますが、そもそもなぜ瞑想がそれほど多用されてきたのでしょうか?

その理由は、瞑想こそが人間が神の領域に近づける唯一の手段であるということでしょう。

魂が肉体に宿っている期間というのは、その生命維持のために基本的に肉体を完全に離れることはできません。
本来、魂は自由に時空を超越して飛び回ることができますが、肉体に生命の灯をともしている間は、その灯をながく灯し続けることに終始します。

しかし瞑想という方法をつかうことで、魂を一時的、また一部でありますが、自由にすることができるようになります。

基本的に肉体は魂にとっては、非常に大きな負担なんです。
生命の維持には大きなエネルギーが長期にわたって必要であり、ときに肉体は魂の仕事をむずかしくするような暴走を起こすこともあります。

そうした負荷状態を一時的に瞑想ではずすことにより、魂は休息状態を保て、たとえば人間の脳を超越した智慧を得るといったことができるようになるのです。

それはいわば"巨人の星”の星飛雄馬が、大リーグ養成ギブスを外したような状態です。
ちょっとたとえが古かったですね(笑)


まあでも、瞑想をすることで魂が本来のパフォーマンスを発揮することができるという点は理解できたと思います。


ではようやく本題です。
どのように瞑想を実践すればより効果的なのでしょうか?


一般的に言われている瞑想方法としては、静かな環境でリラックスして目を瞑り、ゆっくりと腹式呼吸を繰り返しながら精神を集中して“無”の状態をつくる。
そして無心状態をキープすることで瞑想状態に入っていくというものですかね。

もちろんこの瞑想方法は間違いではありません。
ただしい瞑想方法であると思います。

ただやってみると判るんですが、いわゆる瞑想状態に入るのは簡単そうでいて、実はとても難しいのです。

とくにビギナーにとっては、どういう状態が瞑想状態なのかがまず解りませんし、そもそも“無心”でいることがなかなか出来ません。
次から次から雑念やら、妄想やらがぽわぽわと浮かんできては、「いかんいかん、無心無心」と振り払っても、またしばらくするとぽわぽわぁと・・・

また、じーと静止していることも意外に苦痛で、5分とせずにあっちがむずむず、こっちがむずむず、足や顔が痒くなってきたり・・・


「瞑想とはかくも苦痛なものなのか。どこがいいんだ、こんなもん!」


とまあ、これが多くの瞑想初心者が抱く素直な感想でしょうか(笑)

そういう意味で考えると、一般的な瞑想方法の多くは、どちらかというとやや上級者向けというか、出来てあたりまえ的な視点のものが多いように感じます。
あまり成功率は高くないのではないでしょうか。


瞑想が良いとはよく聞くけれど、本質的にどのへんが良いのかは理解できないので、結局は瞑想のまねごとレベルで終わってしまい、もちろん習慣化するところまで辿りつけません。

瞑想は瞑想状態に入ってなんぼの世界。
ただひたすら静を保っているだけでは、その意味を理解できることはない、単なる苦行でしかないのです。


そこで今回は誰もが、より簡単に瞑想状態に入ることが出来る奥義をお教えしましょう。

称して、白石式サマタ瞑想法です。


①場所はどこでもかまわない
静かな場所は集中しやすいと思いがちですが、実は人間は不規則な雑音があったほうが逆に集中できたりもします。
よく喫茶店やファミレスなどで勉強や仕事をすると、家でやるよりも集中してはかどるという人もいます。
もちろん眠る直前にベッドの上でもかまいません。決まりはないのです。

②あぐらをかいたり、手を組んだりする必要もない
その時々で自由な体形でかまいません。立っていても、寝そべっていても、いすに座っていてもOKです。
ただ、歩行中やジョギングしながら、車や自転車を運転しながらは止めましょう。出来ないことはないのですが注意力が著しく落ちるので非常に危険です。

呼吸は鼻だけつかってゆっくりと深く、意識せずに繰り返せばOK。
目はかるく瞑ったほうが入りやすいですが、どこか一点を見つめたほうがいいという人もいます。
これも好き好きでかまいません。

③雑念、妄想、体のムズムズは我慢しない
人間はこれは駄目だといわれると、それがストレスとなり余計に気になってクローズアップしてしまうものです。
ですから、もし雑念が沸いてきたら無理にそれを振り払うことなく、雑念が頭の中に沸いている自分を受け入れてかまいません。
どこか痒くなったらガリガリ掻けばいいですし、好きな彼氏彼女のことが浮かんだらニヤニヤしてもいい(笑)

そもそもの話として、何の訓練もしたことのない人がいきなり無心状態を長時間維持できるはずがない。
最初からこう開き直ってしまえば、逆にストレスフリーで集中力が出やすくなります。
これは駄目、あれは駄目という縛りはないほうがいいのです。

④眉間にある宇宙
ここは白石式サマタ瞑想法の最大のポイントとなります。
眉間の中、脳の前頭葉のあたりに自分だけの宇宙をイメージしてみてください。
宇宙ですから暗黒のなかに星や星雲がただよい、宇宙エネルギーが充満しています。
はっきりとした絵画のような宇宙をイメージする必要はありません。なんとなくボーとした自分だけの宇宙空間です。

⑤すべては宇宙の中の出来事
眉間の宇宙は、すべてを生み出し、すべてを消滅させることが出来ます。
すべてとは全てです。あなたが思いつくものすべて、あなたが感じるものすべて、もちろんあなた自身も含まれます。
ですから沸いてくる雑念も妄想もすべてその宇宙のなかの出来事、ムズムズもそうです。
すべて宇宙の中で生まれて、宇宙の中で消滅していきます。
宇宙はすべてを飲み込んでいきます。

⑥宇宙の傍観者になる
このすべてを生み出す宇宙に逆らってはいけません。あなたはこの眉間の宇宙空間を受け入れて、ただただボーと眺めていてください。
なにかが生まれては消えていく様子を単に眺めていればいいのです。
体が痒くなったら、あなたは痒い場所を掻きます。痒みが消えます。それは宇宙の中で痒みが生まれて、消えていっただけです。
なにか雑念が生まれても、長く持ちません。そのうちに宇宙の闇の中に消えていきます。

⑦気がつくと宇宙さえも消えていく
すべてを飲み込む宇宙は、宇宙自身さえも飲み込んでいきます。
もし宇宙の存在さえも消えてしまっている瞬間に出会ったなら、それはあなたが瞑想状態に突入していたことを意味します。
もちろんいきなり宇宙が消えるところまではいかないかもしれません。
しかしこの瞑想法を続けていくうちに、ある日、そういう体験をする日が必ず来ることでしょう。


この瞑想法を難しく説明すれば様々な専門的なエッセンスが含まれているのですが、まだ皆さんはそこまで知る必要はありません。
まずは瞑想状態を体験することのほうが重要ですので、しばらく練習のつもりで一日15分を目安に続けてみてください。
誰でもコツさえつかめれば思いのほか簡単に瞑想状態に入ることが出来るようになるはずです。
慣れてくれば瞑想状態に入る時間もだんだんと短縮してきますし、長く瞑想状態を保てるようにもなっていきます。

どうですか?そんなに難しそうに感じないでしょう?
あなたの中にある宇宙を、力まずに、逆らうことなく、ボーと眺めていればいいのです。
そのうちに宇宙に引き込まれていきますから、あとは流れに身を任せてください。

最初は寝落ちしてしまってもかいませんからね。
そのうちに睡眠を超越したスッキリ感を体験できるようになるはずです。


はい、というわけで簡単ながらやっと瞑想法をお伝えできましたが、瞑想については今後も機会を見て、すこしずつお話ししていきたいと思います。

まずは何よりお試しあれ。


東京より
白石

smiling again