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謙虚の穴

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「私は凄い」
「私は仕事ができる」
「私はお金を持っている」
「私はなんでも知っている」
「私にできないことはない」

こういう自分で自分を褒めたたえ、大きく見せようとする行為ほど愚かなものはありません。

自分を大きく見せることで、まわりに人が寄ってくる、自分を尊敬してくれる。
そう思い込んでいるのです。

たしかに一時的に人は寄ってきて、「すごいすごい」と持ち上げてくれます。
でもそれはそこに対価を求めているだけで、対価が無いと判れば潮が引くようにいつの間にか去っていきます。


こういう人は自分は常に正しいと思っているので、あたらしい知識や教えを受け入れようとしなくなります。
これは自分の手で目を耳をふさぐ行為でしょう。
自惚れてしまった人に他人の教えは届きません。


また、自分で自分を褒めたたえる行為は、他人からすると実に滑稽なものに映ります。
その姿に、親身になって助言してくれる人はひとり去りふたり去り、そして結局周りには誰もいなくなってしまうのです。

すると誰も自分のことを持ち上げてくれなくなる、だから自分をより大きく見せようとする・・・

負の繰り返しです。



頭の良い人は常に謙虚な姿勢を保ちます。

自分は知らないことだらけだと教えを請います。
自分は間違っているかもしれないと意見を求めます。

一見すると無知で自信喪失しているような頼りない穴だらけの人。

でも実はこの穴こそが“謙虚の穴”

謙虚の穴を持っている人は、本当は知っていることでも知らないこととして教えてもらう姿勢を保ちます。
教えてもらったら「知ってたよ」とは言いません。知識を与えてくれた事を喜び、感謝の気持ちを伝えます。
すると教えたほうは感謝されて気持ちよくなり、「他にも知りたいことがあるなら教えるよ」とすすんで協力したくなってしまうのです。

謙虚の穴がたくさんある人は、ふかふかとした誰にでもフィットする柔らかさがあります。

いうなればスポンジです。
まわりから『知恵と知識と協力と親しみの水』をどんどん吸い寄せているのです。
不意にピンチが襲ってもこれらの水が吸収し、まわりからも助けられます。

反対に自分を大きく見せようとする人には謙虚の穴がありません。
それは冷たく硬い石のようなもの。
表面だけしか水に濡れず、しかもすぐに乾いてしまうだけでなく、不意の衝撃にも脆さをみせます。誰も助けてくれません。


謙虚の穴を持つことは人生を上手に生き抜く智慧なのです。


あなたには謙虚の穴はありますか?



バンコクより
白石

コメント一覧

あさみ 2013年04月25日(木)18時15分 編集・削除

謙虚な気持ち大切にします。
いつも大切な言葉ありがとうございます。

ふわふわうさぎ 2013年04月29日(月)15時25分 編集・削除

謙虚さ、ないです…(T-T)
ちっさい自分を守ることばかりしてます。
おしえてもらもらったら
「知ってます」でなく「ありがとう」って言いますね(^○^)

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