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結果がすべてではない

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『ものごとは結果がすべてだ』という言葉はよく訊きます。

『終わりよければすべて良し』などもよく訊く言葉です。

たしかに素晴らしい結果を出すことは意味のあることでしょうし、そこに価値観を求める人も多いことでしょう。

しかしだからと言って結果だけにとらわれてしまうと余計に好結果から遠ざかり、それどころか本質を見失う恐れがあることも知っておかねばなりません。


例えばプロスポーツ選手は結果が出ないと試合に出られなくなります。
誰も注目しなくなり、引退に追い込まれます。
だから結果がすべてだという見方はあるでしょう。

でも結果を出さなければいけないというプレッシャーに押しつぶされて、自分がそのスポーツを続けることが苦しくなってしまい、嫌いになってしまっていたらそれは本末転倒で不幸なことです。
そんな気持ちのままプレーし続けても良い結果など出るものではありません。

子供のころの純粋な気持ちのまま、楽しいと思える気持ちを感じながらプレーできることが出来れば、結果は二の次になります。

今、この瞬間に全力でプレーできている自分を楽しいと思える気持ち。
それこそがベストパフォーマンスへつながり、転じて好結果がついてくるのです。

結果だけに集中しすぎると、その行為そのものの意義すらも消し去ってしまうことになります。


これは何もスポーツだけの話しではありません。
普段の生活などでも当てはまることは多いでしょう。

例えば、
結婚したけど夫婦仲が悪いですとか、
子供が言うことを聞いてくれないですとか、
仕事がつまらなくて苦しいですとか・・

こういった上手くいっていないと思われる事に対して、ひたすら素晴らしい結果だけを求めすぎていると、なぜ自分がその道を選択したのか?という本質部分をも見失ってしまう。

本質部分を見失っているから、今の結果が現れているのだということに早く気付く必要があります。

ものごとは結果や数字が大事なのではありません。
結果は、そこまでのアプローチの充実度の現れに過ぎないのです。
つまり本当に大切なのは結果ではなく、今が好きかどうか、楽しんでいるかどうかなのです。

結果を追い求めて行動するのではなく、
今を好きになれれば、おのずと良い結果はついてくるものなのです。




バンコクより
白石

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ぽち 2013年03月05日(火)18時33分 編集・削除

白石先生こんばんは

前のレポートの「"今"の価値」を読み直していたら、今回のレポート(^_^)

いつもながら、先生の言葉は胸にストンと落ちてきます。


結果よけりゃ…とついつい
それまでのプロセスをおろそかにしがちな私です(^_^;)

楽して良い結果を得ようなんてダメですね

日々努力ですね…

良いお話ありがとうございました。

卒業進学就職と、新生活を迎えるこの時期にぴったりでした!(b^ー°)

smiling again