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引き寄せの法則について教えてください ―魂のリプライ―

いやいや寒いですね。
14日は大変な雪でしたが、特に新成人の振袖の女の子は可哀相でしたね。

ちなみにタイでは成人式というものは特にないんですが、男子は二十歳になるとみんなお寺に出家するんです。
1週間から3カ月くらいの短期なんですが、6月くらいからの雨季の間に僧侶になるんです。
タイは言わずと知れた仏教国で僧侶の地位がものすごく高く、誰からも尊敬される存在です。
成人してお坊さんとなることで、男子ははじめて一人前と呼ばれるようになるわけです。
タイのミニ情報でした(笑)

さて今回の『魂のリプライ』
このブログ読者の方からいただいた相談や質問に白石がお答えするコーナーです。

今日のご相談は「質問」ですね。
面白そうな質問なので答えてみたいと思います。

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《相談内容》

いつも、ブログを興味深く読ませていただいています。
パソコンのサイト、それからアグン山のこと…私が読んだときには、白石さんはすでに更新をお休みしてしばらくたっていましたが、今、リアルタイムで白石さんのお話が読めること、本当に感謝しております。

今回質問させていただきたいのは…世の中の仕組みといいましょうか、いわゆる、「引き寄せの法則」のことです。
思考が現実化する、思考のトレーニング(ポジティブ思考)で願いを叶える、幸運や望む未来を引き寄せる…という、いわゆる「宇宙の法則」と言われているものです。

このテーマに関しては、たくさんの本などが出版されていて、私もかなり読みました。
たとえば恋人がほしいなら、理想の恋人をイメージして、わくわく気分になる。理想の恋人にふさわしい自分になるために自分磨きをするうちに、自然に魅力アップしてよい人に見つけてもらえる…とか、理論や心理学的には納得できる部分もあるのですが…

この「引き寄せの法則」は、霊能力者の方々からすると、当たり前のことなのでしょうか?

白石さんの言う黒カルマは、ネガティブな思考などで増えてしまい、悪いことを引き寄せることがあるというので、引き寄せの法則の、「ネガティブ思考は悪いことを引き寄せる」という部分にあてはまっていると思います。

でも、黒カルマは特別な方法でなくては浄化できないのですよね。
ならば、黒カルマと、ポジティブ思考で幸運を引き寄せるということは、無関係なのでしょうか?
それとも、黒カルマの多い人は、どんなポジティブ思考でも、幸運を引き寄せることはできないのでしょうか?

黒カルマのことを知ったのと、引き寄せの法則を知った時期は少し違うのですが、なにか関連があるんじゃないかと、最近考えているところです。


もし可能なら、霊能力者の立場から、引き寄せの法則や黒カルマの関連について教えていただけたら嬉しいです。
よろしくお願いします。

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ここ数年、突然耳にするようになった『引き寄せの法則』

ネットを通じて日本で流行りだしているのを知っていたので、一昨年でしたか、ちょっと目を通してみようとバンコクのメガ書店を回ったんですがどこも扱っていませんでした。
日本では関連する書物やDVDがたくさん販売されていますが、香港・シンガポールの本屋さんにもなかったので、どうも日本だけやたらと過熱している感があります。

昨年の春に日本に戻った際にようやく本屋で何冊か手にしましたが、パラパラっと読んで棚に戻してしまいました。
それは特別に驚くようなことが書かれていなかったからなんですが、僕の感想としてはブッダ思想の『カルマの法則』にすこしキリスト教的な西洋宗教の教えをプラスさせたようなものと思えました。

そういえば『マーフィーの法則』も何年か前にいきなり流行りましたが、日本での流行り方というか、匂いがちょっと似ていますね。
ネットにはステルスマーケティング的な書き込みや関連したサイトも多いようで、ちょっとビジネス臭がします。

内容的にはまさにカルマの法則を基本としたもので、ちょっと呼び方を変えて、ブッダの替りにエイブラハムという智の集合体を教えの中心に置いたもの。
エイブラハムとはイスラム教やキリスト教の始祖「Abraham(アブラハム)」から来ているのかどうかは解りませんが『カルマの法則』も『引き寄せの法則』も言っていることは因果応報・自業自得です。

善因善果(良いことをする、考えることで良い結果が訪れる)
悪因悪果(悪いことをする、考えることで悪い結果が訪れる)

正直、目新しい教えではないですが、引き寄せの法則では善行より『思考』に重きを置いている感じですね。

善行をするのは大変そうだけどポジティブにいることなら出来そう、という現代人の怠慢心理を突いている感があります。
しかしカルマの法則に置いても、考えの種が縁を呼び込み結果として現象を生み出すと説いているので、まあ引き寄せの法則はカルマの法則をよりスリムにして解りやすく簡潔化したものと考えるのが妥当ではないでしょうか。

ただこのポジティブ思考と言うのも、ポジティブであることと妄想癖を勘違いしてしまう人もいそうなので少し怖いところです。
“妄想”については以前『妄想に逃げるということ』でも書きましたが、はまってしまうと幸運どころか、アンラックしか生み出さないので注意が必要です。
より良い自分の姿をイメージすることはいいのですが、そこに溺れて満足してしまうようならむしろそれすらも足かせになってしまいます。

ポジティブ思考が幸運を呼び込むか?本当のところは
ポジティブ=楽観的の度合いによるでしょう。

僕は今日一日を前向きに生活できる程度のポジティブさが丁度良いのではないかと考えています。
あまり未来のことに強く目を向けすぎると人はすぐに妄想癖に変わりやすく、楽観しすぎると、誰も自分のお尻を叩く係りがいません。
ポジティブであることはいいことではありますが、度が過ぎると叶わなかったときに落胆も大きい。
適度な不安要素(ネガティブ思考)も必要だと思いますね。

引き寄せの法則自体は否定しませんが、ちょっと浅さが透けて見えるというのが僕の正直な感想でした。


さて、今回の質問者さんの黒カルマに関する質問にお答えして、本日は了とします。

>>黒カルマの多い人は、どんなポジティブ思考でも、幸運を引き寄せることはできないのでしょうか?

もし自分から黒カルマを生み出してしまうような、魂が硬化した痩せた状態であるなら幸運どころではないでしょう。
そういった魂は、肉体の病気に置き換えれば重病患者のような状態なのです。
そのような状態になると、勘を失い、決断力を誤り、人間的にも魅力を放たない人格しか持ち合わせていませんから他人からの施しももらえない。
そんな状態で幸運を呼び込み続けることができるのかを考えれば難しいでしょう。

しかしもし他人から少量の黒カルマを貰ってしまっているだけなら、浄化をすすめることで幸運体質に戻すことは可能でしょう。
一時的な魂の風邪ひきのようなものです。
こじらせないうちに柔らかな魂をとりもどすことです。


東京より
白石

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    ◆内容は恋愛・仕事・家族の相談、世の中の疑問に思うこと、どんなものでも構いませんが、一部の人しか理解できないような相談や、個人が特定されてしまうような相談はご遠慮ください。

    ◆人間関係などの相談で感情などを知りたい場合は、対象者の住所(解るところまでで結構です)・性別・生年月日・お名前をご記入下さい。これらはもちろん公開はしません。
    必要ならばちょっとだけ魂に触れさせて貰いリーディングすることもあります。

    ◆相談・質問は送って下さっても、選ばれない場合もありますのでご了承ください。
    選ばれた相談・質問には白石がこのブログでお答えします。

    ***相談・質問の送り先*******

        volforce@gmail.com

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夫と別居中ですが恋人がいます ―魂のリプライ―

関西方面のケアで27日から大阪に来ていました。

日本に帰ってくると毎度のことなんですが、いきなり忙しくなるんですよね・・
体内時計もバンコク時間とだいぶ違い、日本は一日が早過ぎます。
みんな歩くのも速いですし、食べるのも速い、関西の人は話すのも速い(笑)
まあこれだけ寒いと自然に速くなるのかもしれませんが・・

今回、仕事の合間合間でブログを書いていたんですが、なかなかまとめる時間が取れずにアップ出来なかったので少し間が空いてしまいました。

でも僕はバンコク時間なのでマイペンライ(問題ない)です(笑)


さて今回の『魂のリプライ』
このブログ読者の方からいただいた相談や質問に白石がお答えするコーナーです。

今日の相談は前回に続いて夫婦関係ですね。

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《相談内容》

結婚18年、主人とは12年間、性格の不一致ですれ違っています。
現在2回目の別居中で、主人は娘二人と自宅で暮らし
私だけ実家に戻り両親と一緒に生活しています。
思いやりをもてない、感じない、体調を壊してしまう
夫との関係について、何度も離婚を考えましたが
結局実行できず、自分で、どうすればよいか分からなくなってしまいました。
もう主人のいる自宅へは戻れないと感じていますが、
最近、中3の娘が「私が社会人になったら一緒に暮らそう」と言ってくれるようになり、
このまま娘の成長を待ち、娘の近くで暮らすことも選択肢の一つかなと考えています。
主人と子供たち、私と子供たちの関係は良いのです。
でも主人と私が一緒にいると、会話のない暗い雰囲気になってしまいます。
主人は離婚に反対で「子供がかわいそうだから、このままで(別居)いたらいい」と言います。
1年近く別居していて、電話もメールも主人からありません。
私から子供のことで2度メールをしましたが返信もありません。
お互い干渉も、関心もない、夫婦です。
私は夫と離れて暮らすことでストレスを感じることが減り、
現在の一般的でない状況で、変にバランスが取れてしまっています。

私には1年前から、時々一緒に食事をしたり、ドライブしたりする男友達がいます。
彼は独身ですが「おれは結婚願望がないから、これからも一緒にいよう」と言ってくれます。
彼とはお互いの健康を気遣ったり、頑張ろうねと話したり、ありがとうの言葉を交わしたり、
主人と出来ない関わり方を彼で再現しているような状態です。

あべこべな状況下で、個々の妥協点が変にとれてしまい、
自分はどうしたらいいのか分かりません。

白石先生、どうか教えてください。

私:ストレスがない。怒りの感情が起こらない。子供大切。
子供:両親の不仲はあきらめている。学校、友達を変えたくない。「数年後、一緒に暮らしたい。」
両親:別居は仕方ないが離婚には反対。
主人:子供、世間(出世)のために離婚したくない。
男友達:自分の人生を自由に生きたい。結婚はしたくない。

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相談者さんをMさんと呼ばせてもらいます。

さてMさんですが、魂を遠隔で見させてもらいました。
硬さ的には、年齢からみてもかなり柔らかさを保てている状態だと思います。
生き方として、敵を作らない生き方が自然に出来ている人のようで、人と会話するのも好きですし、友人ともバランスよく付き合える、対人関係はそつなくこなせる人でしょう。

しかしだからと言って、すべて人の言いなりになるような人ではなさそう。
波長的に自分の中には強い一本芯がある人で、譲れない部分は意地でも譲ることはない、しかしそういった自我を周りに納得させてしまうだけの交渉力や柔らかさを持っている方のようです。

またこれはMさんの最大の特徴ですが、異常なまでの警戒心の強さを感じます。
通常、遠隔で魂をリーディングさせてもらう場合は、その場所へ僕の魂を飛ばすのですが、今回Mさんの魂を捕捉するのに時間が掛かりました。
捕捉に時間が掛かる人というのは常に緊張状態にある人や、魂の息吹を感じさせない状態、それは瞑想状態にある場合などです。

Mさんの場合は自分を傷つけたくない意識が強く見受けられ、常にバリアを張った状態のようで、そのことが魂の捕捉に手間取った原因でした。

ご主人の魂はすんなりと捕捉できました。

口に出さないけれど、心はとてもナイーブな人のようです。
常に先行きを見ながら自分をコントロールしているようですが、内面的には打たれ弱い人だと感じますね。
発言や行動は常に先を考えてするような慎重さが見受けられますが、それも自分を守るための自衛心の働きによるものです。

頭の良さも感じ取れます。
研究心のある知識人タイプに多い波長です。
Mさん同様にバランスのとれた常識人と言えると思います。

そしてMさんに対する感情ですが、特別憎んでいるような感情はありません。
恋愛感情はたしかに薄れていますが、いまでも情は充分にあります。
ただかなり意地になっている感はありますね。

さあ、ここからはご夫婦の心の奥底の部分に入り込みます。
お二人の魂から感じ取れる現在の状況というのは、実はなるべくしてなったと言えますね。

別居の原因を性格の不一致としているようですが、二人の性格は決して合わないわけではなかったはずです。
確かに趣味や好みなどは合わなかった部分は多かったと思いますが、お二人ともに心の交わりを感じ取ることで安心感を憶えることが出来るタイプですし、少なくともお子さんが幼少期のときは、特に大きく二人のバランスが崩れることもなかったのではないかと思います。

それがなぜ今では心が交わらなくなってしまったのか?

まず一番目の原因としては、お子さんの成長にしたがって、夫婦間のコミュニケーションが希釈化してきたことでしょう。
子供が小さい時には子供を通じて夫婦間のコミュニケーションが濃く取れていたのですが、段々と子供が成長し、子供を通じた会話が減ってきたときに、元の夫婦間の関係に比重を移せなかったことから口数が減っていったことがまず有ります。

二番目の原因は、そういった状況下で自分へ対する相手の関心の薄れを感じ、それをお互いに「仕方ないこと」と受け入れてしまったこと。

三番目は、お互いに復縁を相手任せにしてしまったところでしょう。

まあ細かいことを言えば、夫婦間の別居原因など他にもあるのでしょうが、要はマンネリ化の改善を早めにしなかったことによって、今更、愛情を語ることなど出来ない、他人行儀なペーパー夫婦になってしまったということでしょう。

二人ともに再び夫婦生活することには、強い不安を感じていますし、無理だと諦めている感もあります。

Mさんとしては、今、お付き合いしている男性もいるようですが、今後、夫婦の関係はどうすればよいのかを悩んでいるようです。

そこで僕なりの意見を申し上げれば、
二人が以前の仲の良い夫婦関係を取り戻すことは今は出来ないでしょう。
でもだからと言って、今すぐに離婚することもないと思います。

というのも、今の状況下で困っている人が誰もいませんよね。
むしろ無理に離婚することは、ご主人の出世に響くという話しだけでなく、お子さんの心をも傷つけることになります。
娘さんは充分に分別のつく年齢ですが、心の底から割り切れているわけではなく、たとえ形骸化しても家族としての繋がりは保っていたいという願いがあります。
両親の不仲を諦めているというのは口だけで、本心としてはあわよくば復縁して欲しいという願いはあるのです。

それに先ほど、復縁が“今は”出来ないと言ったのは、もしかしたら今後、もう一度夫婦生活を再開する可能性が二人にはあるからです。

それは二人に共通することとして、かなり孤独に弱いタイプだということがあります。

今はMさんには心の空白を埋めることができる男性がいますから、特に寂しさを感じることはありませんが、もし仮に今後、彼と別れることになった場合には、途端に強い孤独感に襲われることでしょう。
その時にご主人もまた孤独であると感じていた場合には、二人が再びやり直そうと考えが変化する可能性はゼロではありません。

年齢的に体が自由に動く今はいいですが、ある程度の年齢になってくれば病気や老化の心配から一人で老後を迎えることへの不安が大きくなり、それが二人の関係の再確認へと繋がる可能性はあるのです。

状況によって人の考えが180度変わることは往々にありますし、二人の場合は心から憎しみ合っているわけではなく、単に関係改善に踏み切る勇気をお互いに持てずに時が流れてしまっただけといった感が強いようですから、もしどちらかが強く復縁を訴えれば、タイミングが合えば充分に復縁に至ることはあり得ます。

まあ今は復縁などまったく考えられない感情かもしれませんが、仮にこの先離婚で話しが進むにしても、娘さんが社会人になってから考えればいいでしょう。

ですから、今あえて強く離婚に舵切りをする必要性はまったくありません。離婚は先送りして現在のバランスのままお過ごしください。
強引に離婚に踏み切ると、関係のバランスが崩れて経済的にも心理的にも家族全員に大きな負担が生まれます。

また現在の恋人関係にある男性も結婚を望まないようですから、ここは心の空白を埋めることができる相手として恋愛を楽しむ割り切りの付き合いでいいでしょう。

ただ娘さんとはなるべく繋がりを濃く保つ努力はしておきましょう。
娘さんはMさんを将来の孤独から救ってくれる唯一の鎖であり保険なのです。


大阪より
白石

夫の不倫発覚から別居へ 今後どうすれば?―魂のリプライ―

新コーナー『魂のリプライ』
このブログ読者の方からいただいた相談や質問に白石がお答えするコーナーです。

今日の相談はこちらの方です。

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《相談内容》
3年程前に主人の社内不倫が発覚、昇進もダメになりました。
それ以来、主人はうつ状態になり、特に私とのコミュニケーションがほとんど取れなくなり、家庭内別居状態です。

心療内科にも通っていますが、症状は思わしくありません。
カウンセラーの先生は、とにかく見守って下さいと言うだけです。

別居も考えましたが、私は主人とやり直したいと思っていますので、なかなか決心がつきません。
主人とコミュニケーションが取れない状態がとても辛く、いつまで続くのだろうと、出口のないトンネルに入り込んでしまったみたいです。

白石さん、主人はいったい何を考え望んいるのでしょう?
私はどうしたらいいのでしょうか?
アドバイスよろしくお願い致します。

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このご主人ですがお名前などの情報を頂いていますので、ちょっと魂を覗かせてもらいました。

ご主人は、もともとはとてもユーモアもあり明るい方だったようですね。
人一倍のポジティブさもありました。

またご主人は自尊心が高いようでしたので、社内での立場が急落したことに対して強い恥を感じています。
プライドが折れてしまっているようです。

奥さんであるNさんに対しては、自分が悪いという強い負い目があり、Nさんの顔をまともに見ることができません。
ただ開き直ってしまうことで、かろうじて自我の崩壊を防いでいるようなところが見受けられます。
自分が100%悪いのは解っているのに、Nさんに対してはどこかで自分のプライドを保っておきたいという気持ちがあるのです。

実は本人の心理的には、傷ついている自分を自分で演出しているところもあります。
これは責任から逃げたいという気持ちの現れです。

自らをコントロールできないでいる自分の姿をNさんに見せることで、被害者意識をアピールしたいという気持ち。
「もう充分に自分は罰を受けている」という自分への許しの意識をコミュニケーションを拒絶することで表現しています

Nさんに対しては受け身の姿勢です。
もし強く離婚を求められれば拒否しませんが、もうろうとした中で何とかしたいともがいているようです。
夫婦関係を本気で壊してしまうことには強い躊躇が働いていますが、自分からNさんとの関係の修復に動くことは出来ません。
拒絶しつつもNさんからどんどんコミュニケーションを取りに来てほしいと思っています。

Nさん自身としては、自分から終わらせる勇気は持てずにモヤモヤしたまま今に至るといったところでしょう。
かなりメリハリをつけるタイプのようなので、いざとなれば別れることになってもスパッと区切りをつけることはできますが、それを躊躇させるだけの彼に対する情もあります。

こういった二人の状態を完全に元通りにするには、とても長い時間が必用です。
方法としては、Nさんから何事もなかったように接し続けていくしかありません。
不倫は無かったこととして、風化させてしまうのを待つのです。

もしこの問題を話し合いで決着をはかろうとすると、最後は必ず別居・離婚で落ち着くことになります。
一度別れて、気分新たに復縁するという手段もありますが、残念ながら二人の場合は復縁には至りません。

問題は白黒つけるだけが正しい解決方法であるとは限らないこともあるのです。
半分壊れてしまった橋をどうするのかという問題はとてもデリケートです。
今更、責任の追及をしたところでそれは完全崩壊へと導くだけ。
かといって一度壊してしまって、また新しい橋を築けるほど、二人の間に勢いはありません。

今後も二人で夫婦としてやっていくのでしたら、1~2年犠牲にしようとも時間の経過で風化させてしまった方がいいのです。
つまりツギハギだらけであっても、橋を修理しながら使い続けるということです。

まず取り急ぎ今の現状を打開するために、Nさんからのアプローチしてあげて下さい。
何もしないでいると、ますます切っ掛けが無くなっていくことになり、別居が既定路線になっていってしまいます。

「これからも一緒に頑張っていこう」という一言で早く普段の生活体系に戻すこと。
そしてそれからは、何事もなかったように淡々と今までのように生活していくことが急務です。

ただそこにはNさんに負担も強いられます。
有ったことを無かったこととして処理しなければいけないのですから、精神的にはとても辛いことでしょう。

最初のうちはテレビでの不倫の話題などのたびにギクシャク感があるかもしれませんが、そういったものもいずれ感じなくなるまで風化させることは出来ます。
時間の経過とともに苦はうすれていくはずです。

ご主人が離れようとするのも、すべてはNさんに対する負い目からの退避行動ですから、ここを取り除いてあげて下さい。
時間は開けないほうがいいです。
Nさんも「過去のことは過去のこと」とサバサバした気持ちを持ってください。

傷口が大きいのですぐに完全復活することは出来ませんが、夫婦の関係を維持することを目的とするのなら、はやく普段の生活に戻すことが重要です。
時間を置いていいことは何もありません。


バンコクより
白石

他人に好かれる自分になる方法 ―魂のリプライ―

今回からはじまる新コーナー『魂のリプライ』
このブログ読者の方からいただいた相談や質問に白石がお答えするコーナーです。

先日告知し募集させてもらったんですが、早速たくさんの方からメールを頂戴しました。
この場をかりてお礼申し上げます。

相談・質問にお答えできるのは1回のエントリにつきお一人ですから全ての方にお答えすることはできませんが、今日ご自分の相談・質問が掲載されなかったからといって送っていただいたものが無効になるわけではありません。
毎回、過去にさかのぼって全てのメールを対象に題材を選ばせてもらうので、忘れていたくらいに掲載されることがあるかもしれません。
ガッカリしないで待ってみて下さい。


さて第一回目の相談はこちらの方です。

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白石さま
初めまして、いつもブログを拝見させて頂いております。

所沢市在中、Aと申します。

質問させて下さい。
34年間悩み続けておりまして、中々自分に自信がもてず好きになれず、こんな自分を変えたくて、スピリチュアル系占いに行っり、ブログ・自己啓発本等を読んだりしていますが、そういう類いの本等読めば読むほど、やっぱり自分は変われないと思い、更に落ち込んだり。

物心ついた時から周りが羨ましく思いながら生きてきました。自分は愛される存在ではないんだと、存在価値の無い自分を忌み嫌っていました。

なので余計、人が恐くなる時があり友達出来て話ししてても、嫌われるのではないかとビクついて居心地悪くなり自分から離れてしまうの繰り返しで。
そして、あぁ~またやってしまった、何やってんだと自分を責めてしまう、だから自分は駄目なんだと…。
こんな自分なので、彼氏も出来ず友達と呼べるような人がいません。

こんな寂しがり屋で弱い自分から抜け出したい、自然に人が集まるような人になりたい。
マイナス思考から抜け出したい、自分に自信を持ち自分を好きになりたい、キラキラ輝いてみたい。
が、どうしたら自分を変えれるのかが全くわからず。
どう努力したらいいのかがわからず。
ダメダメ過ぎて全然努力が足りないとは思います。
余計自分が消えたくなります。

こんな自分を変えるにはどうしたらいいのでしょうか?

くだらない質問で申し訳ございません。よろしくお願いいたします。

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初回にこの相談を選ばせてもらったのは、このAさんのような質問がとても多いからです。

他人にくらべて自分の駄目さ加減に嫌気がさしてきてしまうといった内容なんだけれども、Aさんはそういった現状から脱するために“自己啓発”の本を読んだりと努力はしているよう。
でもなかなか現状は変わらないようです。


なぜ自分は人に好かれない、愛されないのか?
このことは考えれば考えるほど解らなくなっていくことでしょう。


普段、頭の中で妄想する自分というのはすごくアクティブで、優しくて楽しくて、何かを言えばみんなから笑顔で反応されて、素敵な人に囲まれている自分のはず。

なのに現実の自分の駄目さ加減といったら(笑)
もうその差には溜息しか出ない。
そしていつも結論として落ち着くのは「自分に努力が足りないから」

でもその結論ってあんまり意味のないことだろうと僕は思うのだ。

言うなれば“努力”というのは、格好の逃げ言葉になっているだけに過ぎない。

「もっと努力していれば・・・」というように過去の自分を批判することで、今の自分に正当性をもたせてバランスを保っている。
ある意味、都合のいいオールマイティな呪文のようなものかもしれない。

「では、あなたは具体的に何の努力が足りなかったのですか?」

もしこう突っ込まれたらなんと答えるだろうか?
おそらくほとんどの場合、そこまでは何も考えていないのではないだろうか?

おなじようなものに「がんばります」もある(笑)

でもなにをどう具体的に頑張るのかを考えて発言している人は実は多くない。
とりあえず「頑張ります」と言っておけば、あとは責任は未来の自分に移すことが出来る。

普段何気なしに使う「努力がたりなかった」も「頑張ります」も、実は今の自分の責任を回避して正当化するための呪文なのだ。


自分が本当に変わりたいと思うのなら、まずはこの呪文を封印しよう。
この便利な呪文に頼っているうちは、きっと今後もなにも変わらない。

もしどうしても使いたいのなら
「何をいつまでにどう頑張るのか」を宣言してみて欲しい。
過去を反省するのなら「何がどう駄目だったのか?どう努力が足りなかったのか?」を明確にして欲しいと思うのだ。

それが出来、はじめて“今の自分”に責任が課せられ、いまとは違うゾーンへと繋がっていくことになる。


Aさんが、なぜ他人に好かれないのか?の答えは、そこにあるといってもいいと思う。
Aさんはいつも同じゾーンにいるのだ。

そのゾーンは人呼んで『 とりあえずゾーン 』という(笑)

何も考えずに言う「頑張ります」なんていうのは、僕に言わせれば「頑張らないこと」と宣言しているようにしか聴こえない。
耳には聴こえないけれども、「頑張ります」の前に「とりあえず」という心の言葉が聴こえるからである。

『とりあえずゾーン』の住人は決して輝かない。
なぜならまったく魅力がないからだ。

他人に好かれる人、輝いている人を語る言葉はいろいろある。
あの人は優しい、あの人は仕事が出来る、あの人は頭がいい、あの人は美しい・・
いろいろあるけれど、僕はそれらをひとまとめにしている。
それは・・・


“一生懸命”な人は、他人に好かれる

このひとことで集約できるのではないだろうか?

まわりを見渡して素敵な人や、好かれている人を思い浮かべてみてほしい。
それが仕事であれ、恋であれ、家庭であれ、趣味であれ、学びであれ、魅力的な人はいつもなにかに一生懸命だ。

それは他人の眼を気にしての一生懸命ではなくて、ひたすら自分の内側をみた一生懸命。
一生懸命になにかに打ち込んでいる人いうのは、その存在自体に魅力を感じるし、実際に魂もパワーを放っている。
人はそのパワーに魅了され、あやかりたいと集まってくるのだ。


ただこの“一生懸命”にも輝かないものがある。
一生懸命に悩んでいても、一生懸命に他人を恨んでいても、一生懸命に自己弁護してても誰もあなたを美しいとは思わないし、尊敬もしない。
一生懸命に妄想してても、誰も魅力は感じない。

一心不乱に自分を磨いている人や、他人を敬う“高める一生懸命”に対してのみ輝きは放たれるのだ。


ではここでAさんに問いかけたい。

『あなたの“一生懸命”ってなんだろうか??』

「私の一生懸命はこれです!」と言い切れるものがあるだろうか?


もしかしたら何も思いつかないかもしれない。
そんなに簡単に打ち込めるものなんて見つからない。
そう思うかもしれない。

でも今はそれでも構わないのです。

一生懸命は難しくなんかない、だれにでもすぐそばに一生懸命はあるということをまずは知って欲しいと思う。

例えば

一生懸命に仲良くする。
一生懸命に場を盛り上げようとする。
一生懸命に話しを聞こうとする。
一生懸命に慰めようとする。
一生懸命に助けようとする。

一生懸命は趣味や仕事や恋ばかりではありません。
他人との接し方であれ、一生懸命はあるのです。

「一生懸命」と「とりあえず」は格が違う重さをもっています。
ゾーンが違うのです。

周りに人が寄ってこないのは、あなたが「とりあえずゾーン」にいるから。
他人に好かれようとして、外壁の体裁ばかりを整えようととりあえずペンキを塗ってごまかそうとしているからです。
でもそんなものは、みんなお見通しなのです。

他人の眼を気にした“とりあえず”の努力ならいらない。

キラキラ輝いている人は外なんか見ていないのです。
みんな自分だけの一生懸命を持っていて、そこに集中しています。
他人の目など気にしていません。というよりもそんなことすらも考えない。

ここに人生のヒントがある。
他人に好かれるということは、あとから結果として着いてくるものであって、自分から呼び込むものではないということ。

ひとつだけでいい。
Aさんも、他人の眼を忘れてしまえるような、一心不乱に一生懸命になれるものを残りの人生で一つ見つけてみよう。
それが見つかれば、他人の眼など気にならなくなる。
でも結果として、気付けば人に囲まれているはずなのです。


白石

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