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あなたが知らないカルマの法則―魂のリプライ―

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こんにちは、白石です。

今日のブログテーマは『魂のリプライ』
読者の方からいただいた相談や質問に白石が答えるコーナーです。

さて今回はこの質問にお答えしたいと思います。

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白石先生、はじめまして。

いつもSSSの更新をたのしみしています。
白石先生の魂やカルマに関するお話しはもちろんですが、人生の生き方に関する考え方やアドバイスなども考えさせられることも多く、とても勉強になっています。

そのような中、先生のブログを読んでいて、カルマについてふと疑問がわいてきたことがあり、どうしても質問してみたいと思い、おもいきってメールを送ってみました。

私の疑問はカルマの法則についてです。

カルマの法則につては白石先生もSSSでご説明なさっていますが、自分の行いがいずれ自分のところに戻ってくるという法則だと理解しています。

そこで疑問なんですが、カルマとなる行動とは、どこまでを指すものなのでしょうか?

他人が関係する行動(他人に対して何かをするなど、他人が認知する行動)と、自分だけしか知らない行動(密室の中で行うなど、他人が認知しない行動)では違いがありますか?

カルマの法則を知ってから、自分の行動や言葉が未来に良いことなのか悪いことなのかを、とても気にするようになりました。
それは過去に自分がしたことが戻ってきたと思い当たるような出来事がよく起こっているからです。

より良い未来にするために、ぜひご教示いただけたら幸いです。

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以上、関東にお住まいの40代の女性の方からの質問です。

いただいたメールには実際に起こった過去のカルマと思わしき最近の出来事などが詳しく書かれていましたが、今回は文面の都合上、省かせてもらい一部文面を読みやすく要約しています。


さて、今回の質問はSSSの内容にマッチしたよい質問ですよね。

『カルマの法則』については、今までもたびたび取り上げて来ましたが、こうした細かな部分というのは確かに説明からもれていたことかもしれません。

自分から発信する言葉や行動のシチュエーションによって、未来的なカルマのリターンに違いはあるのか、という疑問。

ではお答えしていきたいと思います。


例えば負のカルマ“怒り”で一例をあげてみましょう。

なにか他人との絡みで自分の意にそぐわないことが起こったとします。
このときに湧き上がった怒りの気持ち、これをどういうシチュエーションで消化すれば未来的なカルマの軽減につながるのでしょうか?

① 対象者に対して怒りの言葉を頭のなかで思い浮かべること。
② 怒りの言葉を対象者本人に直接告げること。
③ 怒りの言葉を対象者以外の他人に告げること。

この3つはいずれも“怒り”という感情を、自分の中でどうにか解消するために人が取りがちな行動パターンです。

①は湧き上がった“怒り”をなんとか、自分の脳内で消化しようとするパターン
②は“怒り”を対象者にむけて直接ぶつけることで溜飲を下げようとするパターン
③は対象者以外の他人に“怒り”をぶつける、もしくは吐き出すことでスッキリしようとするパターン

③に関しては、当てつけ的に他人に怒りをぶつけてしまうことや、他人の同意をもとめて“怒り”を吐き出す(悪口や告げ口なども含む)ということを意味します。

こうした3つのケースは実社会ではよくあることですよね。
自分の意図しないことに対してマイナスの感情を覚え、その感情をいかに抑制するのか?

皆さんもこの3つの処理方法のいずれかを選ぶことが多いのではないでしょうか。
私は①だなという人もいるでしょうし、②や③を選ぶ人もいるでしょう。また、その時々だという人も。

ではこの3つのパターンですが、どういう順番で未来的な負のカルマが大きくなるか解りますか?
どれがもっとも良くない“怒り”の処理方法なのでしょうか?

さっそく答えをいいましょう。

未来的に大きな負のカルマが戻ってくる可能性が高い順に、
③>②>① となります。

どうでしょうか?
私は③のパターンが多いと考えた方はいますか?
だとしたらあなたはカルマ的には要注意です。

この③>②>①という順番をみて、すこし意外だと思った人もいたかもしれません。
なんとなく②の直接本人に怒りをぶつけるほうが、喧嘩になりそうですし遺恨が大きくなるような気もします。

しかし実はカルマ的には必ずしもそんなことはなく、直接怒りをぶつけることで事案が解決し“怒り”の元となっていたわだかまりが解消することもよくあります。
もちろんそうはならないでさらに遺恨が悪化するケースもありますが、確率的にいうと②よりも③のほうが未来に放つマイナスな業は大きくなりがちなのです。

こういう順番になる理由を説明します。

①に関しては“怒り”という『負のタネ』を自分ひとりで処理しています。
ところが②になると、自分以外に対象者が絡んできますから『負のタネ』が単純に2倍になります。
では③はというと、自分と他人ですからこれも『負のタネ』は2倍ですが、たとえば他人が複数人になる場合も多いでしょう。

実はカルマには他人を巻き込むことで未来的に倍加して戻ってくるという性質があるのです。


「ちょっと聞いてよ、すごいムカついたんだけど・・・」

こういう話しを友人グループに言いまわることで、同意を得ようとする人ってよくいます。
また中にはラインなどのSNSや掲示板などインターネットを使って、不特定多数の人に向けて“怒り”を吐き出す人もいます。

これなど僕に言わせると、まさに自殺行為ともいえます。

複数人による“怒り”がトグロを巻いてしまうと誰にも収拾がつかなくなり、自分が放った『負のタネ』は多くの他人を巻き込み数百倍、数万倍となり、未来へ放たれていきます。

ラインや掲示板で他人の批判や悪口を書いている人は、まさか将来的に自分がその何倍もの負を受けることになるとは思いもしないことでしょう。

SSSの読者の皆さんは決してネットで他人の批判や悪口を書いたりしないで下さいね。
これに関してはこれからもたびたび注意喚起していきますが、批判や悪口をネットに書き込むことが癖になってしまっている人は意外に多いですから注意するようにして下さい。

インターネットは正しく使えば本当にすばらしいものだと思いますが、あまりにも簡単に自分の中だけにあった『タネ』を世界中に向けて発信できてしまう怖さがあります。

一昔前でしたら、自分の考えや言葉を世に出すということは大変な労力や手順を要するものでした。
しかし今はそれこそベッドに横になり、お菓子を食べながら、片手で瞬間的に誰もが言葉を発信できてしまいます。

『言霊(ことだま)』という言葉もあるように、言葉には魂が宿っています。

あなたが何気なく飛ばした言葉の魂は、今まで会ったことのない人、会うべきではない人のもとにまで届きます。

その人が必ずしもあなたの言葉に同意するとは限りません。
あなたの思惑とはズレがあり、逆に反感を買うこともあるでしょう。

よくネットで言い争いしている人たちを目にすると思いますが、皆さんは普段の生活の中でそんなに喧嘩している人たちを目にすることってないと思います。
ところがネットの中では頻繁に喧嘩や暴言を目にします。

よく車の運転でハンドルを握ると人が変わったように舌打ちしながら乱暴運転する人がいますが、ネットの世界もしかり、目に見えない相手に対して、人はどこまでも凶暴化していきます。

気付かずにインターネットで負のカルマを吐き続け、人生を台無しにしている人も多いのです。

ここはインターネットの本当に怖いところです。
皆さんは注意してほしいと思います。

話しがすこしそれてしまいましたが、
でもこれは逆に『正のカルマ』、善い業でもおなじことが言えるのです。

『善いタネ』はむしろ他人を巻き込むことで、より善いかたちで未来に戻ってきます。

最近、世界的に流行った頭から氷水をかぶる“アイスバケツチャレンジ”などはその一例だったかもしれませんね。
あの行為に対して偽善的な見解や批判的な意見をいう人も多かったですが、結果としてALS(筋萎縮性側索硬化症)に苦しんでいる人がいるという世界的な規模での認知や、寄付金も予想以上に集まったという結果は大成功だったといえるでしょう。
ネットでも発信する趣旨内容によっては、その機能を最大限に発揮できる好例であったといえます。


ここまでまとめると、
未来的なカルマを考えた行動としては、『悪いタネ』は出来るだけ自分ひとりで処理したほうが無難だということ。
理不尽だと感じることを飲み込むことはストレスですし、なかなか処理できないかもしれない。
しかしだからといって自分の『負のタネ』に他人を巻き込むと、未来的にはより大きな負になって自分に戻ってきてしまう可能性があります。

しかし『善いタネ』はむしろ積極的に他人を巻き込んだほうがいい。
それが本当に善いことであるなら、未来の自分だけでなく拡げた他人をも幸せにできるのです。

よい質問でした。



東京より
白石

smiling again