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バンコクにもどりました

あ、あつい・・・

汗がとまらない・・・

体がすっかり日本仕様になっていたので順応できないぞ!



バンコク市街は40度くらいありそう・・・

空港から乗ったタクシーのエアコンの効きが悪くて死にそうでした(笑)


こんなときはあえて辛いものや熱いものを食べて、これでもかと汗をかくのです。
すると不思議と体はタイ仕様に変化して、暑さマンペイライ!!


今夜はタイスキに決定!




バンコクより
白石

地熱発電は日本を救う 2

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今日は不定期でお伝えしている「地熱発電は地球を救う」の続きです。
日本のエネルギーについて興味ある方は、前回のエントリをまずはお読み頂ければと思います。

地熱発電は地球を救う 1

僕と地熱発電との出会いは、富士山のヴォルフォースについての研究を続けていくうちにたまたま読んだ本で知ることになったんですが、調べていくうちに日本には豊富な熱資源があるのに、なぜそれを使用しないのか?という疑問を覚えました。

当然、地熱に関する研究は僕が知る以前からずっとなされていて、実際に稼動している地熱発電所も日本にはいくつかあります。
ただいずれも小規模なプラントばかりで、実用向けというよりも研究的な意味合いのものがほとんどです。

地熱発電にはなにか普及を妨げるデメリットがあるのだろうか?
こう考えた僕は、地熱発電のメリット・デメリットを洗い出してみました。

まず開発コストですが、現在世界的に主流となっているのは、もともと地表に噴出していた蒸気や地表近くで溜まっている熱水を使用してタービンを回すスチーム方式かフラッシュサイクルと呼ばれる方式になります。

これはよく温泉地なんかに行くと、もうもうと湯気が立ち昇っていたり、間欠泉と呼ばれる蒸気や温水が吹き上がる場所などがありますが、ああいった場所に直接タービンを取り付けてその圧力で電気を起こす方式のことです。
もともとある高温の蒸気を利用するだけなので非常にシンプルな構造で単価も安く、この発電方式に関してはすでに新たな開発は必要ないレベルまで煮詰まっています。

ちなみにこの発電方式を採用したプラントは世界中で稼動していますが、そのプラントの最大の輸出国はなんと日本なんです。
日本では全然普及しない地熱発電ですが、それを世界に向けて一番売っているのは日本というのもおかしな話しですよね。

日本のメーカーがつくる地熱発電プラントは発電量や発電コストがとても優れていて、世界シェアでいうと実に70%以上!!
太陽光発電は中国やドイツにコスト面で大きく遅れをとっている日本ですが、地熱発電に関しては日本の技術力は圧倒的な強さなのです。

では世界ではどのくらい地熱発電が普及しているのかというと、アメリカ、フィリピン、メキシコ、インドネシアなどの地熱大国ではどんどん普及が進んでいて、国の総発電量の1/4を地熱発電でまかなっているアイスランドやエルサルバドルなどの国もあるほどです。

ではそれらの国の電気を生み出すプラントを輸出している日本はというと、実に国内総発電量の0.3%という規模でしかありません。
完全に海外輸出向けの技術力になっているんです、もったいないことです。


開発コストの問題は、すでに世界に認められる素晴らしい技術を確立させているわけですから、少なくとも原子力発電に関する何兆円にも達する開発費に比べれば大きな問題ではありません。


では稼動コストはどうなのか?

実は地熱発電の弱点としてこの稼動コストが高いと一般的に言われていた現状があります。
しかしこれは国内に十数基しかないことや、国の規制で熱資源が集まっている国定公園内の設置が出来ない分、土地の取得に費用が掛かる点、そもそも国からの支援がまったくない時期が長かったことなどが開発コストを跳ね上げただけで、実際は燃料費が恒久的に無料なことを考えれば、原価償却が早く、発電コストは原発の比ではないくらいに安価なものだというのが最近の見解です。
日本最大の発電量を誇る大分県にある八丁原発電所の発電コストは1kwhあたり7円という低コストを達成しています。


では、発電量が少ないのが原因なのか?という疑問が次に出てきました。

日本で稼動している地熱発電で一番大きなものは、先ほどふれた大分県にある八丁原発電所で112MWです。
これは一般的な火力発電(小規模)と同等程度の発電量になります。

でも日本最大級の発電所でこの程度の発電量では、国のメイン電源になるほどのレベルではありません。
日本中すべての地熱発電所の発電量を足してみても、500MW強といったところですから、原発の1基分にも満たないのです。

しかしこれは日本の国事情がそうさせているだけであって、実は地熱発電のポテンシャル自体は本当はもっと高いのです。
ではどのくらいのポテンシャルがあるのか?

日本の地下に眠る熱資源は、調査の進んでいない現時点でも原子力発電20基相当分にあたる2400万キロワットにもなるという試算が出ています。

それほどの熱資源がすでにあるにもかかわらず、発電量が増やせない日本のお家事情とは何なのか?
その最大のネックとなっているものが法規制です。

当然ながら地熱というのは地中のマグマ溜まりに近いほうが高温が安定しています。
ところがそういった活火山のふもとというのは、日本の場合ほとんどが国立・国定公園になるんです。
国立公園内は規制があるので、発電所を置くことも、実験の堀削さえも長いこと禁止されていました。
ですから日本の地熱発電はすべてこの公園の規制がかからない枠の外にしか設置できないジレンマがあったのです。

それはつまり、ガスコンロでお湯を沸かすのに、炎の真上にやかんを置けないということです。
ちょっとコンロの炎から離れた場所に置いて、伝わってくる余熱で頑張ってお湯を沸かしていた状態、それが日本の地熱発電の現状だったのです。
それでは高出力で安価な電気を発電する事などできません。

でもその規制がようやく一部撤廃されました。

早速、多くの企業がチャンスとばかりに開発に乗り出し始め、東北や北海道、九州での計画が出ています。
また福島では270MW級の大型発電所の建設計画が決定しています。
今後も続々と地熱発電に参入する企業は増えていくと思います。

つまり現在では発電量が少ないという疑問は完全に払拭されています。


では環境面に問題があったのでしょうか?
例えば地球温暖化の原因となるCO2の発生量はどうでしょう?

しかしこれも全く問題あるレベルではありません。
地熱発電のCO2発生量は水力よりも多少多いくらい、大量にCO2を発生する火力発電を100とすると、実に1.5%程度に過ぎません。
もちろん原発よりも少ないだけでなく、地球に優しいと言われている太陽光よりも風力よりもCO2発生量が少ないのです。


こうして地熱発電というものを調べていくと、コスト的にも技術的にも環境的にもこれ以上ないくらいに日本に適合した優秀な発電システムであることが解ってきます。

にもかかわらず、なぜ国と電力会社は原子力発電を選んだのでしょうか?

何兆円という開発・研究費、建設費、補助金。
2兆円以上使っていると推測されている高速増殖原型炉もんじゅなどはスタートから40年以上経っているのに、事故ばかりでまったく実用化の目処すらたっていません。

また国の防衛面からも原発というのは大変なリスクを背負っている現実があります。

今、折りしも北朝鮮のミサイル問題が出ていますが、大陸から日本海を挟んだだけの若狭湾には原発銀座と呼ばれるほど原発14基が乱立しています。
日本を攻撃するとしたら何も核弾頭を載せたミサイルを打ち込む必要などないのです。
大陸からここの原発銀座に向けて一気に大量の中短距離ミサイルを打ち込まれたら、果たしてどの程度迎撃できるのでしょうか?
もし本当に狙われたら風下に回る京阪神、中部地区はどうなるのかと考えるととても恐ろしいです。福島事故以上の被害が及ぶことは確実でしょう。

でもこういったリスク面も当然国は判っていたはずです。
それでも原発を選んだのです。


一体、原子力発電にどんな魅力があったというのでしょうか?
また地熱発電にはどんな落ち度があったのでしょうか?


そこには日本ならではの驚きのねじれた国事情が見え隠れしているのです。
続きはまた次回です。


東京より
白石

地熱発電は日本を救う 1

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今日から不定期ですが、今の時期にどうしても物申したいことがあったので数回に分け書いていきます。

それは直接的にこのブログの趣旨とは関係ない話しなので、興味がある人だけ読んでいただければと思います。
それは日本のエネルギーについてのお話しです。

先日もちらっとお話ししましたが、今の日本は3.11時の原発の事故により慢性的な電力不足に陥っています。

各地に点在している原発を停止している関係で、発電は火力を中心としたものになり、原料となる石炭や石油、天然ガスの買い付けを過去に無い規模で行っています。
結果として輸入燃料費が増え、日本は過去最悪の貿易赤字に陥りました。

しかしこれが日本だけの問題であればいいのですが、実際はこのことが世界に問題を飛び火させています。
日本が世界中で燃料を買いあさった煽りをもっとも受けたのは後進国です。
日本のスポット買いは燃料費の高騰を勢いづけ、お金のない発展途上国の燃料確保はとても困難を極めました。

だからと言って原発に依存し続けるというのではなく、再生可能エネルギーを活用した電源確保というものにシフトしていくことは世界規模で必要なことであろうと思います。

特に日本は原発電源に偏りすぎていた反省を今こそ必要としていますし、国家安定のためにも新たな電源確保が急がれます。

自然エネルギーというと風力や太陽光が真っ先に頭に思い浮かぶと思います。
しかし再生可能エネルギーを使った発電方式にはそれぞれ一長一短があり、なかなか安定的な電源にはなりにくいという現状があり普及の妨げになっています。

例えば太陽光発電は太陽が出ている間しか発電しません。天候悪化や夜間には電力を生み出すことができないのです。
風力も同じように風が吹いて風車が回らないと発電しませんから、無風の日はほとんど電気を発電しなくなります。

そんななかどんな条件化においても安定的に電源を担保できる再生可能エネルギーとして昨今ようやく注目されてきたのが地熱発電です。

僕は地熱発電こそが日本に適合した、且つ現状を救う唯一の発電方式だと考えています。

原発事故があってから、やっと少しずつ地熱発電に対する規制が緩和されたり、報道なども増え始めましたが、まだまだ世間には知られていないことも多いようでいまひとつ注目度に欠けます。

このブログの読者さんはそんなに多いわけではありませんが、せっかくですから地熱発電について、日本のエネルギー事情についてみなさんにもっと知ってもらいたいと思うのです。


地熱(ちねつ)というのは読んで字のごとく地球の熱を利用した発電方式です。

原発事故の際にはきっとテレビで嫌というほど原発の発電方式を図解で説明されたのではないかと思いますが、原子力発電所も火力発電所も仕組みは同じなんですが、要はお湯を沸かしてその蒸気でタービンを回して発電しているわけです。

そのお湯を沸かす方法がウランを核分裂させるか、天然ガスや石炭を燃やすかの違いだけで、つまり熱エネルギーを発生させることが電気を生み出すことにつながる訳ですね。

熱エネルギーを生み出すためには燃料となるウランやガスなどの化石燃料が必要になるわけですが、残念ながら日本では採取できませんので、これらはすべて輸入に頼っているわけです。
これらの燃料はどんなに価格が高騰しようとも、日本は買い続けなければいけない運命にあります。
だって電気を止めるわけにはいきませんから・・・

当然、産油国などへ支払うお金は莫大なもので、その出所はというとすべて国民が払う電気料金に含まれているのは周知の事実です。


でも単に熱エネルギーが必要なだけなら、なにもそんな高いお金を外国に払い続ける必要はないのです。

どういうことか?

それは発電タービンを回すくらいの熱エネルギーは、日本の地下に山ほど存在しているからです。
そう、それが火山帯、マグマです。

知られていませんが、実は日本は世界有数の火山大国、つまり熱エネルギー大国です。
その規模は活火山数、地熱資源量ともに世界第三位にもなる巨大なもの。

つまり、日本の地下には世界で三番目に大きい天然ボイラーが24時間365日、雨の日も風の日も雪の日も燃え続けているのです。

そんな凄いものがあるにもかかわらず、ほとんど未使用のまま放っている現状に真剣に目を向ける時期に来ているはずなのに、まだ日本ではその機運が本気で高まっていない。

皆、地熱発電の本当のポテンシャルを知らないのです。

僕は10年ほど前に火山について研究を重ねるうちに、この地熱発電のことを知り、その未来性に引き込まれました。
同時になぜ日本では地熱発電に本気で取り組まないのかを調査してきました。

エネルギーと言うと石油や天然ガスばかりに目が行きがちですが、これらは結局のところ燃やして熱エネルギーに転換するわけですから、はじめから燃えたぎっているマグマはこれ以上ない発電エネルギーなのに、そこに目を向けずに政府や電力会社はわざわざお金と手間のかかる輸入燃料を使った発電方式にこだわります。
それには理由があるのですが、それはおいおい説明していきます。


バンコクより
白石

またバンコクに戻ります

バリレポートをお待ちの皆さんすみません。

来週頭には日本を発つのでいろいろ買い込んだりと
なかなかバリの渡航記をまとめる時間がとれずにいます。

もう少々お待ちください。


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写真はアグン火口で半年の眠りから覚めたばかりの2013年もののアグンクリスタルです。
下の茶色い石は本物のアグンストーン。1964年の最後の噴火以来の日の目です。
この前で瞑想をすると魂が静まり、本来の自分が進むべき道が明確にされてきます。

登頂成功!無事に下山しました

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途中ちょっと天候が危うかったんですが、なんとか無事に登頂成功しました。

コメントくださった皆さんありがとうございます。


この山にはかれこれもう10回くらい登っていますが、何度目でも感想は一緒ですね。
やっぱり、やっぱり、やっぱり凄いパワーの山だということです。

山頂で小一時間ですが己の魂と向き合い、語り、そして洗濯と充電をしてきました。

誰に邪魔されることもない、特別な場所で、特別な時間を過ごしてきました。


相変わらず人を寄せ付けないような岩山ぶりで体力的には疲れましたが、
そんなことを忘れさせるほどの圧倒的な充実感に僕は今包まれています。


山の様子などは帰国してからあらためてお知らせします。

今日はおいしい食事もいただいたので、もうバタンキューです(笑)


みなさんお休みなさい。

Z.Z.Z...




バリ・ヌサドゥアより
白石

smiling again