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勝負する相手は誰?

人は自分を他人と比べることで、落胆したり、安心したり、優越感を憶えることを繰り返しています。


個々の能力や物ごとには少なからず差がありますが、その勝ち負けに必要以上にこだわってしまうことは、万が一、圧倒的な差をつけられたときに大いなる落胆と諦めの心に自信喪失するリスクを背負っているのです。

また勝ったにしろ負けたにしろ、無駄に争いの軋轢を生み出し魂を削ることに繋がります。


ですから僕は、勝ち負けに心を割くのではなく、自分自身がいかに能力を発揮できるかにこそ人間の真の進化があると思っています。

その追求こそが、自分に本当に適した道を探し出すことへと繋がるのです。


ものごとの優劣は他人との差ではなく、自分との戦いだということ。


他人を蹴落とすことで得る勝利に価値を見出すのではなく、自分の能力をフルに発揮することに精進することこそが、人間の価値を高めることといえるのではないでしょうか。



白石

コメント一覧

さい 2012年11月06日(火)09時01分 編集・削除

白石様。

その通りだと思います。
私は長年、競争の激しい仕事分野に身を置いて、負け続けてボロボロになりました。

あまりに辛かったので、最近は今までの自分より少しでも成長できれば良し!という考え方に切り替えて少し楽になりました。

けれど油断すると、すぐに他と比べる精神状態に戻ってしまいます。
そもそも周りや社会が競争原理で動いてますし、挑発してくる人も沢山います。

こればっかりは、本当に自分の心との戦いです。
なにもかも失ってもいい!という開き直りも必要かと思います。

かまた 2012年11月06日(火)14時32分 編集・削除

白石先生、今日もためになる話しをありがとうござました。自分も周りと比べて劣っているところが気になってしまいます。でも先生のブログを読んで思い返すと、周りばっかり見ていて自分の成長は止まっていたのかもしれないと思いました。負けても人のせいにしてたかもしれないです。仕事のできる人はやっぱり頑張ってます。自分はそのことを認めたくなかっただけなんだと反省しました。感謝します。ありがとうございました。

白石 2012年11月06日(火)23時11分 編集・削除

さいさん

たしかに世の中は競争社会ですね。
勝負に負けるよりは勝った方がより人生は豊かになるこことに間違いはありません。

今回のエントリで僕が言いたかったことは、決して勝負を投げてしまえということではありません。
競争相手を間違うと、勝負に勝つどころか自分のペースさえも崩れてしまう落とし穴があるということなんです。

そうした社会の競争原理をマラソンに例えるのなら、横や前を走る人との勝負にこだわるのか、自分の記録にこだわるのかということなんですね。

>>そもそも周りや社会が競争原理で動いてますし、挑発してくる人も沢山います。

まわりの挑発に焦りを感じてしまうというのは、そもそもの競争相手を間違っているということなんです。
競争相手は他人ではなく、自分自身のタイムなんです。
タイムが良ければ結果として勝てるわけですが、どうしても周りばかりが気になって焦り、ペースを乱してしまう。
結果としてタイムが伸びずに、勝負にも負けてしまうんです。

誰かがスパートをかけても、挑発してきても、冷静に自分のタイムを縮めることだけに集中することが結果として良い記録に繋がります。
自分の限界のタイムを1秒でも縮めるためには、他人に構っている暇などありません。
常に勝つ人と、常に負けてしまう人の差はまさにここです。
どこを見て戦っているのか、ということなのです。


かまたさん

かまたさんも、さいさんと同じような境遇ですが、他人と自分を比べるということが習慣化してしまうと、行動する前に脳内ですべて完結させてしまう病にかかります。

「あいつだから出来るんだ、自分には無理だな」

これは他人をベンチマークしてしまうことで、未来を勝手に予測してしまい、行動に意味を持たせなくなる現象です。
これに心当たりがある人は、考えを改めなければいけません。
なぜなら予測は自分の脳内予測であり、その枠を超えた突発的な出来事はまったく計算出来ないからです。

でも実はその予測不能な山こそ、真の成長が見込める伸び代となる部分なんです。

しかし脳内で完結してしまう癖のついてしまった人というのは、この予測不能な部分に出あうことがありません。
ですからいつまでも成長できないのです。
ぜひ予測不能な山へ自らぶつかって、そして乗越えてみて下さい。
それこそが自分との勝負です。

ゆーぴー 2012年11月10日(土)21時52分 編集・削除

白石さんのコメントを読んで考えさせられました
脳内で勝手にシュミレーションして自分で結果を決めてしまい
何も行動せずに終わってしまう
そして同じ事をまた繰り返してしまいます

これではいつまでも学習できないですね(^_^;)

smiling again