人生は黒カルマ量で決まる2
でも、その時は、あまりにも動かないもので何となく手を伸ばしてしまったんです。
完全に怖いものみたさと言うか好奇心でした。
でも次の瞬間、非常に後悔しました。
ぐわっぁぁぁ
体中を痺れさせる様な苦い感覚が襲いました。
これだったのかゥ
私はこの時に始めて小中学生時に、時折感じていたこの感覚の意味を知ったのです。
でも次の瞬間に気を失ってしまいました。
この時は体内で浄化できる量加減など分かりませんでしたから、一気にとてつもない量の黒カルマを貰ってしまったんです。
気が付いた時はヌ病室のベットでした。
そして、起きた瞬間にもの凄い頭痛に見舞われたのを覚えています。
後から聞いた話では、完全に気を失った私は椅子からズレ落ち、床に転がってしまったらしいのです。
その時に頭を机の角に打ち付けたらしく、流血してしまったんです。
クラス中が大騒ぎになり、救急車によってヌ病院に担ぎ込まれ様々な検査を受けたらしいのですが全く悪いところはなく、一時的な貧血だと言うことで、一応の大事を取って入院ということになったのでした。
結局、目が覚めたのは次の日だったのですが、起きて尚、しばらくは体の苦さが消えませんでしたから、今考えても相当の量の黒カルマを吸い取ってしまったんだと思います。
まして、初めてですから体も慣れていなかったですし。
さて、退院後ですが、とても驚いたィんです。
まず学校に行ってその友人に再会した時に、カルマの量が半減していた事にまず驚きました。
そして、もっと驚いたのは、その後の友人の変わりようでした。
その友人はどちらかと言うと、あまり勉強やスポーツの出来るタイプの人間ではなかったんです。
人付き合いというか、友達同士の話しの輪に入り込むのもあまり上手くありませんでした。
いわゆる引っ込み思案なやつだったんです。
ところがそれ以降、性格的に弾けたような明るさが出てきたんです。
それは、当初は皆が驚くほどの変化でした。
しかし段々と違和感が無くなって来て、気が付くといつもクラスの中心にいるような人物に変貌をとげたんです。
変わったのは性格だけではありませんでした。
セ勉強はクラスでも下から数えた方が早かったのにみるみる成績が良くなって、特に英語では学年で唯一アメリカ人の英語教師と会話が出来る程になりました。
その後、彼は現役で某有名大学に進学しました。
私は、この友人の劇的な変化を見て、黒カルマの多い少ないの差が運命を変える力があることを知ったのです。
しかし、私はこの後しばらくは黒カルマを体内に取り入れる行為はしませんでした。
もちろん、カルマを入れた時のあの感覚を味わうのは御免という気持ちもありましたし、もう一つ、人の運命を変えてしまう事への倫理観みたいなものが働いたからです。ナウーン
人は神様から与えられた運命に従って生きていくもので、その運命に逆らってはいけないのではないか?
そう考えると、黒カルマが憑いてしまうことも運命の流れの中で神様があらかじめ決めていたことであり、人間の存在でしかない自分が、神様の決めたことに手出しをしてしまう事は神様を冒涜する事になるのではないか?
こう言うと何やら最もらしく聞こえますが、本音を言えば高校生の自分には怖かったんですね。ミコワ
自分の行為で他人が変わってしまうことが・・・。
私は人のカルマに触ることを自分の中でン封印する事にしたんです。
封印期間は7〜8年ほどありました。
そんな封印を解こうと決めたのは、ある女性との出会いがあったからです。
私が、まだサラリーマンをしていた時の話しです。
私が新入社員として配属された課で、その女性は37歳で社内ではベテランOL、いわゆるオールドミスと言われるような方でした。
まだ仕事のやり方や進め方が理解出来ていない新入社員数人の教育係として、面倒臭がらず根気良く教えて頂けた思い出があります。
性格は極めて明るくいつも笑顔の耐えない女性でしたので、男女に関わらず後輩からは慕われ、上司からも信頼の厚い方でした。
しかし、一見、明るい毎日を送っているように見えるその先輩でしたが、私には彼女の顔を覆いつくすほどの異様に多い黒カルマが見えていました。
人と争ったり恨んだりと言うイメージが一切無い彼女が、なぜ、そんなにも黒カルマに絡まれているのかが私には分かりませんでした。
あれだけのカルマに絡み憑かれていると、相当、精神的にも肉体的にも辛いはずです。
しかし、彼女は一切そうした悲壮的なものは見せませんでした。
「あの黒カルマの量は尋常じゃないけど何なんだろう?」
私は不思議でなりませんでした。
そんなある日、事件は起こりました。
彼女が自宅の風呂場で手首を自ら切り自殺を図ったんです。ガーン
しかし、たまたま訪れた家族に発見され、ヌ病院に担ぎ込まれなんとか一命を取り留めましたが、出血が多かったらしく脳に障害を抱えてしまうこととなってしまいました。
その話しが伝わるや会社中が騒然となり、誰もが「なぜィ」「どうしてィあんな明るい女性が?」
皆が大変なショックを受けました。
しかし私は「やっぱりかぁ。」という思いが強かったのです。
と同時に、自分にはこうした悲劇を止める手段があったのではないか?と言う残念で悔しい思いが込み上げて来ました。
その後、彼女が妻子のある男性と不倫で悩んでいたこと、相手の奥さんに相当強く恨まれていたという話しが噂で伝わってきましたが、彼女は退院後は一度も出社することなく、まもなく辞表を提出し退社してしまいました。
この時に私が考えたのは、もし私が彼女の黒カルマを取り除いていたらどうなっていたのだろう?と言うことでした。
結局、私には彼女を救うことは出来ませんでしたが、そのチャンスはあったのかもしれません。
この一件は私の中に強く残り、黒カルマに対する考え方を変える切っ掛けとなりました。
「可能な限りやってみよう。」
私は研究も兼ねて、友人や知人の黒カルマを除去する作業を繰り返しました。
最初はかなり怪訝がられたり、気味悪がれたりもしましたが、段々と物事が好転する現実に噂が広まり、私が営業や打合せに取引先に出向くと先方のOLさんなどが大挙して列をなすようになったりもしました。
この時期はカルマを取り除くコツみたいなものを掴む、いい修行期間だったように思います。
この時に診ていた方が今でも顧客として何人かいらしています。
私が「 霊能師 」へと転職する2〜3年前の話しです。
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