世界最強のパワースポット
バリ アグン山には
人生をやり直すヒントがあった
〜shiraishi report〜
そして私は人生最高の場所と出会った
「こ、これ・・・ど、どうやって登るのよ?」
思わず日本語でガイドに突っ込みを入れたくらいに、目の前を高さ3メートルほどの断崖が立ちふさがってます。
ルートとしてはここを超えないと山頂には行けないとのこと。
おいおい、聞いてないよ!!
そんな、私の悲痛な叫びは鮮やかに笑顔で黙殺されました・・・。
まずはガイド君が先行するので、手や足をつく位置を覚えろ。と言うことらしい。
「・・・・。」
ひょいひょいひょい
スパイダーマンみたいに、あっという間に登ってしまった。
どこに手をついていたかなんて全く見えなかった・・・。
しかし、このガイドのW君は本当に凄い。
何しろこの山に登るのは今回が130回目(!)らしく、ステッキも持たずに山中を飛び跳ねるように登っていく。しかも予備としての飲料水を3本と、山頂で食べる食料をビニール袋に入れて肩から下げた状態でである。ちなみに全く息が切れない。
さあ今度は私の番である。
ステッキを岩の上から顔を出しているガイドに渡して、恐る恐る壁に貼り付く。
たらぁぁぁ(汗の音)
下から見てた以上に思いっきり壁である。
完璧なる90度・・・・。これは、こわい。
ちなみに万が一、壁から落ちたら下は急角度であるから、気持ち良いくらいに滑落するだろう。(大汗)
これ踏み外したら確実に転げ落ちるよね。確実に死ねるよね。(私の心のつぶやき)
でも私はまだ死にたくないので、必死に岩壁のちょっとした窪みを探りながら3点支持を心がけて少しづつ登っていきます。
(3点支持とは断崖を登る際に手足4本のうち、必ず3本は壁に密着させて登るテクニックです。)
そうして、何とか登りましたよ。
でも、帰りはこれを下りるんだよな。大丈夫だろうか?
でもここを超えれば頂きはすぐそこです。
気が付くと朝日がちょうどアンダマン海から顔を全て出し、素晴らしい幻想的な世界を眼下に照らしてくれています。